スタッフのブログ
2026.06.13
アートメイク後にMRIは受けられる?吹田市の皮膚科看護師が論文をもとに解説!
吹田市の皮膚科、やのクリニックのアートメイク技術者、看護師原田です。(真面目モード)
「アートメイクをしたらMRI検査は受けられなくなりますか?」
施術前のカウンセリングやお電話での問い合わせで、とてもよくいただく質問です。
結論からお伝えすると、
アートメイクが入っていてもMRI検査は受けられます。
実際に、アートメイクをされている方がMRI検査を受けることは珍しくありません。
私もいんちょも、フルアートメイク(眉、アイライン、リップ)入っていますが、問題なく受けられました。
ただし、「絶対に何も起こらない」と言い切れるわけではありません。
今回は医療論文からの根拠をもとに、アートメイクとMRIの関係について解説します。
✅なぜMRIが心配されるの?
そもそもMRIとは?
MRI(Magnetic Resonance Imaging)は強力な磁石と電波を利用して体内を撮影する検査です。
小さい頃、磁石を使って砂場で砂鉄集めしませんでした?
あの感じで、アートメイクの色素がMRIという巨大な磁石に影響するのでは、と考えられているのですね。
でも一般的なアートメイク(眉、アイライン、リップ、乳輪部)へ施術した際に皮膚へ入る色素の重さは米ひと粒に満たないことが報告されています。(2014年日本形成外科基礎学会)
すなわち、アートメイク部はMRI検査時に静磁場から受ける影響は非常に小さいと言えます。
✅ なぜアートメイクでMRIが話題になるの?
アートメイクの色素には、製品によって微量の金属成分が含まれている場合があります。
MRIは強い磁場を利用するため、
* 熱感
* ヒリヒリ感
* 軽度の腫れ
* 軽度のやけど様症状
が起こる可能性があると報告されています。
医師がネズミさんにアートメイクを入れてMRIを撮影した検証論文があります👇
(冨田祥一ら.乳輪乳頭部へのアートメイクのMRI検査における安全性(第2報) マウス皮膚を用いた形状の検討.
Oncoplastic Breast Surgery. 2016; 1巻1号: 20-24.)
こちらの論文では、臨床では用いられていない動物実験用の強力なMRI装置(9.4テスラ)を用いた実験を行なっています。25回の連続撮影を行なっても熱傷を来すような発熱が認められなかったことを報告しています👇
(Tomita S, et al. Multifaceted evaluation of Ultra-high-field 9.4-T magnetic resonance imaging after inorganic tattoos: An Animal Study. JMA Journal. 2019; 2(2): 155-163.)
✅ 実際に報告されたトラブルは?
2022年に発表されたMRI安全性に関するレビューでは、タトゥーやアートメイクによるMRIトラブルは症例報告として存在するものの、多くの患者さんは問題なくMRI検査を受けていると報告されています。
非常にまれではありますが、MRI検査中にアートメイク部分に熱感や赤み、腫れなどが生じた症例が報告されています。これまで医学論文で報告された症例は6件で、いずれもアイラインのアートメイクでした。👁️👁️
そのうち2例は検査開始前後に違和感や痛みを感じて検査を中止し、4例では赤みや腫れがみられましたが、いずれも特別な治療を行うことなく改善しています。
また、アートメイク色素に含まれる金属成分は化粧品にも使用されているものが多く、現在のところアートメイクがMRI検査における重大なリスク因子であるとは考えられていません。
原田がこれまで施術した7000例を超える方からも、MRIでトラブルになった報告は今のところありません。
ドーナツのような形状で熱感が生じるリスクがやや上がるとの見解もあり、アイライン上下、ガッツリ囲み目で入れて、目をガン開きにしてMRIに入ったら熱感などが生じるリスクは上がるかなと思いますが、そんな変なアートメイクは原田は絶対入れません。
✅ MRI画像への影響はある?
まれに、アートメイクの色素がMRI画像に影響し、
画像の一部が見えにくくなる「アーチファクト」と呼ばれる現象が起こることがあります。
特に、眉、アイラインなど顔周辺のアートメイクでは、
頭部MRIでわずかな影響が出る可能性があります。
ただし診断に支障が出るようなアーチファクトではないとされています。
✅ MRIを受けるときに大切なこと
MRI検査を受ける際は、アートメイクをしていることを必ず申告してください。
検査中に
* 熱い
* ヒリヒリする
* 痛い
と感じた場合は、すぐにスタッフへ伝えましょう。
✅ やのクリニックの考え方
当院では施術前の医師の説明診察の際、アートメイク後もMRI検査は受けられること、ただし医療機関の考え方によっては、撮影を断られる場合があることを説明しています。
問題ない、とされている一方で、まだ昔からの慣習で『撮影できない』としている病院が稀にあるようです・・
医療アートメイクは見た目を整えるだけではなく、乳がん術後の乳輪乳頭再建や瘢痕カモフラージュなど、医療の一部として行われるケースもあります。
そのため、「正しい知識を持った上で受ける」ことが大切だと考えています。
✅ まとめ
✔ アートメイクをしていてもMRI検査は受けられる
✔ ごくまれに熱感やヒリヒリ感が起こることがある
✔ MRI画像に僅かに影響する場合がある
✔ 検査前には必ずアートメイクを申告する
✔ 不安な場合は施術者や医師へ相談を
こちらのアートメイク症例ブログも併せてどうぞ
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https://www.yanoclinic.jp/blog/?p=905




